こんにちは、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私はエナドリ片手に夜を過ごしています。
数日後にとあるKickoffイベントがあるのですが、不安が多いので考え事をすることで気を持とうとしています。
私は、MASをビジネスアイデア/新規技術の枠組みで社会実装できないかという観点で活動しています。
私の悲しい国語力では、いまだに他者にMASの概念をうまく説明できていません。
このブログのリンクを貼ることで、今後の説明をスキップできることを期待して執筆したい所です。
MASとは?
ところでMASとはなんぞや?となる方が大半ですので簡単な説明をしたいと思います。

ちょっと堅苦しい説明
MASとはタイトルにあるように、Multi Agent Systemの略語です。
日本語に直せば、複数のエージェントによるシステム(系)です。
イメージとしては、上記の画像のようなものです。
ここでのエージェントとは、深く考えず人間やロボットを想像してください。
システムとは、個の個の相互作用から生まれるものです。
相互に影響を及ぼしあう要素から構成される、まとまりや仕組みの全体
システム - Wikipedia
まぁ、簡単に言えば複数のエージェントを良い感じに動かしたいよねという分野です。
MASの具体例
さて、説明をお読みになられたでしょうか。
想像するには具体的なものがあると良いでしょう。
世のあらゆるものはMASと言えるのですが、一つ例を挙げるとアリが分かりやすいです。
アリ
アリは単体では知性は感じませんが、群になると高度な動きをします。

https://gigazine.net/news/20250102-ants-versus-humans-solving-geometric-puzzle/
他で言うと、アリの行列が身近に観測できる例ではないでしょうか。
これは一般的に知られていますが、アリはフェロモンを地面に残すことで餌を効率的に見つけて運搬します。運搬が繰り返されるとフェロモンが濃く残りそれを辿ることで行列が生まれます。これは自然に蒸発するので、残り続けることはありません。
面白いですよね(‘ω’)
なぜこのような現象が起きるのか
先ほどはアリの例を出しました。ここで疑問に思うのは、「なぜアリは単純そうな動きしかしないのにここまで高度なことができるのか?」と言うことです。
普通に考えれば、アリ程度の知能が集まった所で足し算すら怪しいです。(ありさんごめん)
このような現象は、創発現象という名前がつけられています。
創発(そうはつ、英語:emergence)とは、部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が、全体として現れることである。局所的な複数の相互作用が複雑に組織化することで、個別の要素の振る舞いからは予測できないような系が構成される。
創発 - Wikipedia
また、アリで言うなら群知能という面からも蟻コロニー最適化と言う名前アプローチされています。
群知能(ぐんちのう、むれちのう、英: swarm intelligence、略称:SI)は、分権化し自己組織化されたシステムの集合的ふるまいの研究に基づいた人工知能技術である。
群知能 - Wikipedia
いきなり専門用語が増えてしまいましたね。
雑に言うならば、「三人寄れば文殊の知恵」ですね。これをちゃんと説明しようとしたのが上記の分野のアプローチです。
凡人 * 3人 => 天才 と言う感じです。
例えでことわざを出しましたが、実際にこのような現象はあらゆる事象で確認できます。
改めて、なぜそのような現象が起きるのでしょうか。
役割ができる
先ほどのWikipediaの定義を噛み砕くと、たくさん集まれば役割ができ、高度なことができるというものです。
人間の組織がわかりやすく、全員が同じことをするわけではなく、専門分野ごとに特化して仕事をすることで効率よく、高度に動くことができます。
これについては自己組織化というもので説明ができますが、今回は省きます。やる気があれば書きます。
相互作用を起こせる
ここは非常に抽象的となるので、しっかり書きたい所存です。
私はこの話をするとき、人間に最も一般的な現象で説明をします。
それは「会話」です。私たちは、人と意思疎通を図るとき会話をします。

あまり意識することはありませんが、「会話」という現象は一人ではできません。
気そうな質問
Q.別に一人でも頭の中で会話できるじゃん!
A.頭の中で小さな、複数の自己を作り会話させているので実質一人じゃないです。
さて、では会話とはなんでしょうか。
今回の観点で見れば、個と個の相互作用によって生じる現象と説明されます。
この現象は、個単体では生まれません。
このとき、会話という現象は、相互作用によって生じる次元の高い現象と言えます。
次元が高いとは、個が集まり系を成しているという点でそう表現しています。
簡単なまとめ
さて、抽象的な話を挟んでしまいましたが、簡単にまとめると、
- 役割ができる
- 相互作用で高度な現象が起きる
主にこれらが理由で高度な現象が発生しています。
AIへの応用
最近のAIの発展具体はすごいですよね。
細かく言えば、LLMの発展により推論力が向上しています。
ところで、MASの分野をAIに応用するとどうなるでしょうか。
単体のAIでは見せなかった現象が発現しないでしょうか。
気になりますよね。
ここからはあまり既知な分野ではないと思います。
人間の言葉を喋り出したのもつい最近のことですね。
私が取り組んでいるのはこの分野です。
社会の生まれる原理とAIへの類推
個人では生まれない現象があります。例えば経済は一人では発生しませんよね。広く言えば社会は複数の人間の相互作用によって生じる現象と言えます。
応用できないか
では、同じような仕組みを複数のAI間で構成すればどうなるでしょうか。
私は人間の営みの中でも私が注目しているのは研究活動、カッコよく言えば「知の創造」です。
知というのは、新しい情報の接続によって創造されます(と考えています。ここに関しては私がそう感じているだけです。)
では、異なる状態を持つAIを上手く繋げたらどうなるでしょうか。データ探索は機械の得意とするところです。膨大なデータの中から機械的に情報を分析させ、新たな知を導けるとどうなるでしょうか。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございます。
最後に少し私について語ります。
私はとある研究テーマに取り組もうとしていました。ですが、その分野は私が望む期間のうちに私が望む結果を見せてくれそうにありません。取り組む人が消えつつある分野ですし、お金も出るような期待もできません。人によってはオカルト分野扱いしています。そのとき、私はこの研究をAIにさせられないかと現実逃避をしました。観測データはある(ノイズ酷いけど)。一歩一歩進めれば、いつかの未来には解明できる。その時間を短縮させる装置が欲しい。
そして、今これを複雑系科学と情報工学の分野から実用レベルまで実装できないかと試行錯誤をしています。
もし興味がある方はぜひ深めていってください。きっと面白いですよ。